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DELISH KITCHENでしてきたこと


スタート

DELISH KITCHENが立ち上がったのが2015年9月、2016年春くらいからFBに流れてくる料理動画に目を引かれ、これ何だ??と思ったのがDELISH KITCHENとの関わりの始まりです。ネットを駆使して調べてWantedlyで募集していることを知り、私ができそうな職種はなかったけれどとにかく動画の現場が見たい一心で売り込みました。初出社は表参道のマンションの一室。大きなテーブルでパソコンを広げてみなで一緒に仕事をするスタイルでした。MTGはリビングのソファで。キッチンには撮影台があり料理動画を撮影。そこで私は電話番もしました。

今思うとスタートアップぽい〜〜って言えるけどその当時は恥ずかしながらスタートアップやベンチャーという言葉も知らなくて、、ただ料理動画に興味を持ってジョインしたおばさんの料理研究家でしたから驚くことばかり。未知の世界に遭遇とはこのことだったんだろうなと思います。実際に何このおばさん!?って思っていた人も少なからずいたはず笑 平均年齢はその時はたぶん29歳くらい?そりゃあ50代の私は群を抜いての最高齢でしたから。その後その辺のことを知るところとなり20代30代の起業家のなんとパワフルなことか!!と驚いたり感心したりして、、。そんな世界が世界中で生み出されていることに心底驚愕したのでした。そうそう移転する時は引っ越し作業もしましたよ。このマンションでの日々は今思い出しても初体験が多く人生観が変わるありがたい経験でした。

そしてこのマンションでDELISH KITCHENアプリはローンチされました。アプリがローンチされる前はずーっと泊まり込む人も多くだんだんマンションが臭うようになったことも記憶に残っています笑

それからほどなくして六本木のビルに移転し私は副編集長になりました。

その後六本木グランドタワー38階に再移転し富士山や東京タワーを眺めながら仕事をするのが楽しみでしたが、初期の頃、自分の仕事を抱えながらもスタッフに向き合いモーレツにがんばった日々は忘れることはできません。この時期に得たものは料理に対しても人に対してもかけがえのないものを得ました。


育成

ちょうど時期を同じくして20人くらいのフードスタイリストが入社したのでレシピ開発、料理撮影など何でも指導、育成しました。ユーザーから喜ばれる、使ってもらうレシピにするにはわかりやすく作りやすいレシピにすることが大切です。何度も何度もやりなおして正確なレシピを作ることはけっして簡単な作業ではありませんでした。

二人分の野菜や肉の量の感覚、塩分の感覚、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1、甘みの感覚、みりん大さじ1、砂糖大さじ1が果たしてひとつの料理にどんな味を表すのか、、この感覚を養うことは容易ではありません。レシピと向き合い調味料を数字化して組み合わせて味を作ることの難しさはどのスタッフも身を持って知ったと思います。みんなほぼゼロからのスタートでしたがどのスタッフも一生懸命に取り組んで多くのレシピ動画が完成し、今のDELISH KITCHENはあります。


DELISH KITCHENのフードスタイリストは管理栄養士や栄養士です。といっても管理栄養士の方はよくご存知だと思いますが家庭料理全般に精通して調理ができるとはかぎりません。まず初めに制作者としてレシピが立てられないのです。自分が作りたい、思い描いた料理の指定された料理の「レシピが作れる」ということはひとつの能力であると知りました。

20人のフードスタイリストに私一人で対応していましたからそれはそれは目の回るような日々で月に100時間の契約でしたが全く時間が足りませんでした。その頃はアプリに料理をとにかく入れる!ことが命題だったのでフードスタイリストは六本木のキッチンで終電近くまでレシピを作成し、料理動画を撮り続ける日々、本当によくがんばっていました。20代で料理に真剣に向き合うスタッフにこちらも負けじと向き合い、時に厳しくそして笑ったり泣いたりの日々はかけがえのないものとなりました。


ユーザーと身近に

私の忘れられない思い出としてマンション時代に年末のおせちレシピとして簡単に作る伊達巻のレシピを作成した時、反響がコメントという形でダイレクトにあり提供する側と受けての距離の近さを感じて今までにない感動を覚えた記憶が忘れられません。このサービスは間違いなくユーザーの助けになっていることを実感しもっといいものを作りたいと心から思いました。


企業と

企業タイアップで商品を活かしたレシピを考案し、FBで100万回再生を超えた時はとてもうれしかったです。また営業に同行して企業の方々とお話しさせていただいた経験も貴重なものです。広告チームでどんなレシピにしたら商品の売り上げが伸びるのか試食をしながらみんなで意見を出し合って議論することも多々ありました。

タイアップは6年間で2,000件は経験したかと思います。


副編集長としてテレビ取材も何度も受け、デビュー前のSnowManとSixTONESのメンバーの方に料理レシピを考案してもらったり、阿佐ヶ谷姉妹さんと共演したり横澤夏子さんとYouTube撮影をしたりと楽しい思い出もあります。タレントさんとひとくくりにしてよいのかわかりませんが、どの方と共演しても礼儀正しく仕事をきっちりとこなす姿を拝見し「襟を正す」という言葉をいつも頭に思い描いていました。


次のフェーズへ

こうして6年間DELISH KITCHENの副編集長として料理研究家井原裕子の個人活動と並行して過ごしました。2022年8月ごろアプリにそろそろ5万本のレシピが入ることをきっかけにして今後のことを考えるに至り、2022年12月末をもって契約を終了し辞めさせていただくこととなりました。

そして2022年11月「株式会社食と人」を設立するに至りました。





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